それは命か、それともモノか。

2038年、デトロイト。
人工知能やロボット工学が高度に発展を遂げた、アンドロイド産業の都。

人間と同等の外見、知性を兼ね備え、さまざまな労働や作業を人間に代わって担うようになったアンドロイドは、社会にとって不可欠な存在となり、人類はかつてない豊かさを手にいれた。

しかし、その一方で、職を奪われた人々による反アンドロイド感情が高まるなど、社会には新たな軋轢と緊張が生まれはじめる。

そんな中、奇妙な個体が発見される。

“変異体”と名付けられたそのアンドロイドたちは、あたかも自らの意志を持つかのように行動しはじめたのだった。